2014/06/04

指揮者の役割(あるべき姿)



 僕の基本的思想は、「指揮者は“支配者”ではなく“支援者”である」というもの。言うまでもなく指揮者は音を出しません。客席に背を向けることを許された唯一の者。彼は観客の存在を意識することなく、ただ奏者のためだけにそこに存在します。自ら音を発しないこともあって、シンプルに考えるならば、アンサンブルでつむぎ出される音のよしあしは、最初から最後まですべて奏者のパフォーマンスにかかっています。